負の連鎖!痛みの悪循環について

ペインクリニック

前の記事で少し登場しました。痛みを考える上で重要でありまた、神経ブロックの重要な役割の1つでもある「痛みの悪循環」についてです。
体において痛みは危険を知らせる重要な信号です。この痛みを知らせる機能は素晴らしい機能である反面、なかなかの曲者です。
ほったらかしにしているとどんどん痛みが強くなっていきます。

わかりやすくするために動画にしてみましたのでまずはこちらを!

動画のように、怪我をするとそこから痛みの電気信号が発生します。これらは末梢神経(体の外側の神経)を経由して脊髄の中に入ります。脊髄の中に入った痛みの電気信号は脳に向かって走り、脳に到達すると私たちは「痛い!」と感じます。

「痛い!」と感じると、私たちの体は交感神経が過敏になり、痛みが発生している部位の血流が低下します。
血流が低下すると血液を栄養としている筋肉や神経等はさらに悲鳴を上げ、発痛物質が痛みの部位からさらに放出されます。
すると、脳への痛み信号がさらに増加し「痛い!痛い!」と以前より痛みが増加します。増加すると交感神経がより過敏になり発痛物質が増加する・・という悪循環が起こります。

このことを「痛みの悪循環」と呼びます。


この悪循環を断ち切るにはやはり、動画にあるように神経ブロックなど強力な悪循環を断ち切るツールが必要です。何回か悪循環を断ち切ってやるとループがなくなり徐々に痛みがひいていきます。

一番メジャーである交感神経との関与を示した「痛みの悪循環」を示しました。しかし、この他にも、心因性(精神的な側面)からくるものや、脳の構造からくる「痛みの悪循環」も存在します。どんな病気でも痛みを伴うものはこの悪循環にはまる可能性があります。

悪い奴は・・成敗します!

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