ペインクリニックについて

ペインクリニック

ペインクリニックってどんなところ?

ペインクリニックはその名の通り、あらゆる部位の痛みに対して原因を診察・検査から判断し、治療する科です。ほとんどの病院は「循環器内科・消化器内科・脳神経外科」等のように体の部位を入れた名前の科目が一般的ですが、ペインクリニックは「痛み」という症状を名前とした珍しい科目です。

一般の方からすると「一体何を診てくれるの?」「どういうときに行けばいいの?」と思われそうです。僕の母親にも専門医になったと話したとき同じことを言われました笑

しかし、このネーミングは仕方がないような気もしています。

腰痛を例にとってみると、腰痛を引き起こす原因としてぎっくり腰のような整形外科の痛みもあれば、内科の病気・皮膚科の病気・泌尿器の病気など多くの科の病気を鑑別しなけらばならないためペインクリニック科という名前がしっくりくるような気もします。。

昨今、体を酷使する若者から骨・筋肉・神経などが加齢から変形し痛みを伴う高齢の方まで・・また日本というストレス社会において、対応すべき患者さんは非常に多いと考えます。

また、今までの当たり前のように感じた痛み・諦めていた痛みを克服できる可能性のある場所だと思っています。

そもそも痛みって?

Grayscale Photography of Crying Woman

痛みを医学的に書くと国際疼痛学会によると

“An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage”と記載されています。

日本語訳すると、前半は組織の損傷に伴う不快な感覚・情動体験と書かれています。これは、机の角に足をぶつけて「いったーい!」なる不快な感覚ですよね。すぐに予想できると思います。しかし後半部分は組織損傷がなくても痛みを感じるという記載があります。いわゆる心因性といってストレス等からくる痛みです。こちらはなかなか他人には理解しがたいものです。心因性というのはやっかいで、元々あった痛みを増幅させる作用もあります。

図のように、痛みを長引かせると様々な部分に弊害が起こり、市販の痛み止めでは効きにくいため早めの治療が必要になります。

ペインクリニックはどんな検査・治療をするところか?

検査:ペインクリニックでは、まず細かい問診などをおこない原因がありそうな部分には画像検査や血液検査、時には心理検査などもして原因をつきとめます。

その上で、原因となる部位が見つかればそれに対して、治療を行っていきます

治療:原因となる部分が炎症(ケガ)を起こしていればそれに対して、抗炎症薬や痛み止めを処方したり、原因の部位にピンポイントに注射し炎症を抑える薬液や痛み止めを注入します。

運動療法が必要となればリハビリテーションをおこなったり、心理療法が必要なら心理的な治療もおこないます。鍼灸などを併用することもあり、治療方法は多岐にわたります。

ペインクリニックはどんな病気をみるの?

ペインクリニック外来では多くの患者さんがきますが、簡単にまとめると

図のようなものになります。さらにこれらに加えて、帯状疱疹やガンの痛みなどもよく来院される病気です。

まとめ

図に書いたような症状や病気がある場合、家で経過をみていてもなかなか症状が取れない場合、一度受診してみるといいかもしれません。

ペインクリニックの医師は軽い症状や重い症状、ありとあらゆる痛みと戦い、多くの患者さんを診てきてますので、必ず親身にあなたの痛みを理解し治療し生活を改善させてくれることかと思います。

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