クリニック開院3か月で感じたこと

ペインクリニック

パソコンが急に壊れてしまい、ブログを更新できなくなり困ってましたがお盆のお休み期間を利用して、あの手この手を使い無事復活しました。待ってらっしゃる方少ないかと思われますが、のんびりとこれからも思ったことを書いていきたいと思います。

さて、クリニック開院から3か月が経ち、病院ではわからなかった事や新しい発見など色々なことがありました。一つ一つあげながら読んでくださる方の参考になればと思います。
※データがあるわけではなく、ブログなのであくまで僕の私見です

骨粗鬆症もしくは予備軍の方が非常に多い

レントゲンなどを撮影したり、日々の生活のことをお聞きして怪しいと思った患者さんには診察中に一度検査してみることをお勧めしていますが、検査してみると骨密度が低い方が多くいらっしゃいます。治療が必要なじゃない方もたくさんいらっしゃいますが、正常範囲内の方は少ないのが現状です。とても驚きました。クリニック近隣には旅行に行ったり、スポーツしたりアクティブなご高齢の方も多いので、そこまでとはおもっていませんでした。僕自身の考えとしては、もちろん意識して生活することは大切かと思いますが、治療も別に始めなくたっていい!運動療法や食事療法などをしなくたっていい!でも1年に1回の健康診断と同じで、現在の骨の状態を知っておくことは、大切かと思っています。すぐに終わりますので一度骨について一緒に考えましょう!

痛みを我慢している方が想像以上に多いこと

診療していると当たり前のことを忘れてしまいがちですが、仕事・学校・日常生活に日々忙しいため、痛みの原因を探したり治療したりというのは二の次になります。そりゃそうですよね、僕も腰椎椎間板ヘルニアを患っており、腰が痛くてつらい時も我慢していました笑

原因にもよりますし、一回ですっかり痛みとサヨナラなんてことはないですが、原因を検索したり治療したりすることで日々の生活が明るくなることはこの3か月の間でも何度も目にしています。特に、肩・首・腰は放っておいても治るケースも稀にあるため仕方がないのですが、1か月程度様子を見ていただいて、治りがよくない場合、受診を検討してみてください。「病気を治す」ことだけがクリニックの役割ではなく「病識を変える」「次に起こらないように予防する」を考えることもまたクリニックの役割なので「こんなことで受診していいのか?」を考える必要は全くありません。

次はひどくなる前に来てくださいねが口癖になっています笑

整骨院などで体のメンテナンスをされている方がとても多い

クリニックを始めてから、よく診察中に「整体で診てもらっています」ということをお聞きします。体の不調や痛みをなんとかしたくて通われていると思うので非常に気持ちは理解できます。僕は、整体院と診療所って痛みに関しては役割が少し違うように考えています。椎間板ヘルニアを例に挙げてみますと、腰の背骨の中で神経が障害をうけて坐骨神経痛などの痛みが出ます。つまり原因は、脊椎の中になるわけなのですが、脊椎の中に障害を受けると、その神経が支配をしている筋肉などが固くなっていきます。何が原因で腰痛がおこっているかを判断し、そこに対して治療することが診療所の役目だと思っています。原因に対する治療を行うことで症状は改善に向かいますが、しかしそれだけでは不十分なこともあります。神経が原因でおこっている筋肉の固さや神経が柔軟に動けるように滑走をよくしてあげることも大切です。そこを専門的におこなってくれるところがリハビリ施設や整体院などの施設だと考えています。つまり、一人の患者さんを治すには協力するということがとても大切かと考えています。

注射による治療への誤解をよくお聞きします

僕は昭和生まれですが、残念ながら昔の医療には教科書で読んだ程度で実際には触れてきませんでした。なのでこれまでの医療の歴史の中で注射への怖いイメージはご高齢の方に比べると乏しいのかもしれません。

当院では治療方法としては、神経ブロックやハイドロリリース(筋膜リリース)等の注射を用いた治療やそれらを応用した高度な最新の治療もおこなっています。これは僕が注射のプロであることもありますが、整形外科の痛みや帯状疱疹の痛みに効果が非常にあるからです。よく患者さんに聞かれる質問として

「一時的な痛み止めですよね?」と聞かれます。確かに一時的な痛み止めとして注射をする治療もありますが、当院でおこなっている注射の目的は主に3つです。

・原因となる場所を同定し直接、抗炎症薬をいれることで完治させる注射

・痛みの原因がおこらないように構造を変化させる注射

・痛みの原因が不明な場合、診断目的におこなう注射

となります。ロキソニンのような痛み止めだけでは原因がどこなのか判断が難しいのです。なるべく痛くないように、なるべくしっかり効果・意味のあるものにするため注意を払っています。

またもし、注射が嫌であっても大丈夫です!他の治療の選択肢も提示し相談しますのでご安心ください。

最後に

新患患者さんが500人を超えました。頼ってもらえるのは医師として非常に嬉しいことです。毎日いろいろなドラマがあり一喜一憂する日々ですが、明るくなっていく患者さんを見るのは嬉しいものです。そのためにも頑張りたいと思います。

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